悩みを克服する方法(You Tube)

1900年前、エピクテトスはローマ人に対してこう言いました。
「幸福への道はただ1つしかない。それは、意思の力でどうにもならない物事は悩んだりしないことである」



どんな馬鹿げた人ですら、1億8千年前にさかのぼり、恐竜の足跡を変形したいなどと夢みたりはしないでしょう。
ところが、私たちは180秒前の出来事にさかのぼることもそれに変更を加えることが出来ないくせに、多くの人々はクヨクヨと思い悩むという愚かな行為をしているのです。
過去を建設的なものにする方法は、天下広しといえどもただ1つしかありません。
「過去の失敗を冷静に分析して何かの足しにする。あとは忘れ去ることです」



私たちはしばしば、忘れてもかまわない小さなことがらのために、自分自身を台無しにしています。
私たちがこの地球上に生きるのは、わずか数十年に過ぎません。
それなのに、1年もすれば皆が忘れてしまう不平不満を悩みながら、かけがえのない多くの時間を無駄にしています。



ディズレーリの言葉です。
「人生は短すぎる。小事にこだわっていられない」



次のジョージ・バーナード・ショーの言葉は誠にまとおいているではありませんか?
「惨めな気持ちになる秘訣は、自分自身が幸福であるか否かについて考える暇を持つことだ」
裏を返せば、そんな事を考えないことです。



アンジェロ・パトリは子供教育について多くの著作を発表していますが、彼の持論によれば
「最も悲惨な人間は自分の肉体と精神を捨てて、別の人間や動物になりたいと願う人である」

ショーペンハウエルは、
「われわれは自分に備わっているものをほとんど気にかけず、いつも欠けているものについて考える」
と言いました。



あなたの両方の目を10億ドルで手放す気がありますか?
あなたの両足と何かを交換したいと思いますか?
両手は? 耳は? 子供は? 家族は?
あなたの財産を合計してみましょう。
そうすれば、納得出来るはずです。
たとえ、ロックフェラー、フォード、モルガンという三大財閥の金塊すべてを積まれても、自分の持ち物を売り払う気にはなれないことが。



あらゆる出来事の最も良い面に目を向ける習慣は、年間1000ポンドの所得よりも価値がある。
[サミュエル・ジョンソン]



刑務所の鉄格子の間から、2人の男が外を見た。
1人は泥を眺め、1人は星を眺めた。



この世の悩みの大半は、判断の根拠となる知識が十分でないのに、あえて判断を下そうとするから生じる。
私が悟ったのは誰でも時間の許す限り、公平な客観的な立場で事実を集めることに専念すれば、普通の場合、悩みなど知識の光によって蒸発してしまうだろうということだ。



覚えていてほしい。
今日は、昨日のあなたが思いわずらっていた明日なのだ。
自分に聞いてみよう。
今悩んでいることが間違いなく起こるという保証はどこにあるのか?と。
物事を突き詰めて考えすぎないことです。
くだらない悩みは笑いで吹っ飛ばしましょう。
笑って悩みを追い払うことは決して不可能ではありません。



「君に秘訣を教えよう。
今度何か困ったことが起こったら、鉛筆と紙を用意して腰を下ろすことだ。
そして、いったい何で困っているのかを詳しく紙に書いてみるのだ。
それから、その紙切れを机の一番下の引き出しにしまっておく。
2週間たったら、それを出して読んでみるといい。
それでもまだ困難に変わりがないようなら、また引き出しに戻す。
2,3週間そうしておいたって、その紙切れ自体には何も起こらないだろう。
ところが君を悩ましている問題の方は、さまざまな事が起こるだろう。
根気よく待っていれば、大抵の悩みは穴のあいた風船玉みたいにしぼんでしまうものだよ」



明確な決断に達すれば、即座に苦悩の5割は消え失せ、その決断を実行に移すと同時に、残りの4割が蒸発します。つまり、次の4つの段階を踏めば、悩みの9割を追い払う事が出来るのです。
1.悩んでいる事柄を詳しく書き記す
2.それについて自分に出来ることを書き記す
3.どうするかを決断する
4.その決断を実行する



ウィリアム・ジェームズの次の言葉を記憶にとどめていて下さい。
「いわゆる禍の多くはそれに悩む人の心の持ち方を、恐怖心から闘志に変えてやるだけで、人を元気づけ励ます幸せに変換できる」



幸福のために戦いましょう