CHAPTER4|OTHER LEAGUSE PSV

(4−3−2−1)

○11
○9         ○10

○7      ○8
○6

○2   ○3  ○4   ○5

○1

メンバー表(04-05)

番号 選手名
1 ゴメス
2 イ・ヨンビョ
3 ボウマ
4 アレックス
5 オーイエル
6 コクー
7 フォーゲル
8 ファン・ボメル
9 ファルファン
10 パク・チソン
11 フェネゴール
監督 フース・ヒディンク

◇運動量を最大限に生かした”弱者”のスタイル
1988年にベンフィカを下してヨーロッパチャンピオンにもなっている
・当時のPSVにはクーマン、ゲレツ、ブロイケレンなど名選手がいて、ブラジル人のロマーリオもいた
・最近で興味深いのは、04-05シーズンのCLで準決勝まで進んだチームだ
  →ビッグイヤーを獲得した時と同じ監督、フース・ヒディンクが率いている
・2試合の合計が3-3、アウェーゴール差でミランに敗れたものの、CLでは低予算クラブであるPSVとして は大健闘といっていい
  →ビッグスターなど誰もいないに、PSVがそこまで勝ち上がれた要因はなんだったのだろう

フォーメーションは4-3-2-1
 ゾーンの4バックの前に、3人のハードワーカーを置く
  ・この3人の攻守にわたる動きがベースだった
  ・フォーゲル、ファン・ボメル、コクーの3人は守備が強く、パスワークも悪くない
  ・中でもベテランのコクーは、CFからCBまでこなすマルチプレーヤーで、彼の戦術眼が果たした役割は   大きかった
 この3人のハードワーカーの前にいるのが、パク・チソンファルファン
  ・このふたりも実はハードワーカーに近い
  ・同じ4-3-2-1でも、ミランの”クリスマス・ツリー”とは違っていて、ウイングが引いた形の4-3-3    パク・チソンファルファンに求められるのは、守備時には深く引いてDMFやSBを助け、攻撃時には   長い距離を走りながら1トップをサポートする仕事である
    →チーム全体のファンクションは、モウリーニョが率いていたチェルシーと同じと考えていいだろう
 ピッチの中央は、CBのアレックス、ボウマと3人のボランチが占め、フィジカルコンタクトに強い彼らがス ペースと相手を潰す
  ・サイドには運動量の豊富なSBとWGをセットし、走力を生かして攻め込む
   韓国代表のLSBのイ・ヨンビョも運動量が抜群だった
    →右のパク・チソンと共に、韓国式ノンストップ・サッカーをPSVに移植したのはヒディンク監督の     慧眼だったと思う